Axopatch 200Bはキャパシタフィードバック方式を採用した、超低ノイズパッチクランプ用増幅器です。キャパシタフィードバック方式は増幅器が極めて低ノイズとなるため、良好なS/N比を得ることが可能です。更にAxopatch 200Bには、増幅素子自体が発するノイズを抑制するために、ペルチェ素子を内蔵しています(電子冷却による熱雑音の抑制)。これらの新方式の導入により、これまでに無い低ノイズを実現しています。また、パッチ電極を装着する際には、非常にスリムなヘッドステージによって、良好な操作性を実現しています。
Multiclamp700Bはご好評を頂いておりましたMulticlamp700Aを元に新機能を搭載したパッチクランプ用増幅器です。
ヘッドステージは2個まで使用でき、ダブル・シングルパッチクランプの実験が可能です。各種コントロールをソフトウェアで行なうことにより、コンピュータで完全にコントロールを行ないます。専用のソフトウェアMulticlamp CommanderはMacintosh版が新たに開発され、より多くのプラットフォームでの動作が可能となりました。
900Aは低ノイズ、高品質、コンピュータ制御の微小電極増幅器です。既存の製品であるAxoclamp 2B のように、 単細胞、組織スライス及び全動物標本などの信号を複数操作モードで測定することが可能です。さらに、ゲインアンプとフィルターが内蔵され、追加のハードウェアの購入が節約され、スペースも確保されました。また、コンピュータ制御によって、セットアップ及び実験をより簡単に操作することができます。
Digidata1550Aは前機種の機能をそのままで、さらにHumSilencer機能を
追加いたしました。HumSilencer機能は、取得データからハムノイズのみ除去を行います。
ソフトの設定でHumSilencer機能はON/OFFが可能です。
HumSilencer機能無しのモデルもございます。
pCLAMP10はDigidata 1440A, 1550シリーズをサポートしたデータ取得・解析ソフトウェアです。マクロ解析、集合スパイク解析、アクションポテンシャル解析モジュールなど、解析機能が大幅にアップグレードしました。
Axoporator 800Aは、生物物理学、細胞生物学、分子生物学を融合した、世界初の単一細胞用の電気穿孔機です。Axoporator 800Aのマイクロピペットを用いた導入システムでは、電圧パルスを使って一時的に膜孔を作成し、非浸透性の分子および/またはイオンがこの膜孔を介して移動します。作用機序が電圧パルスを用いた膜の絶縁破壊であることは、細胞浮遊液のバルク電気穿孔と同じですが、単一細胞電気穿孔法には、バルク電気穿孔法に比べて以下のようなはっきりとした利点があります。
1.特定の修飾を行うために、個々の細胞を標的化することができます。
2.細胞の厳密な領域を選択的に標的化することができます。
3.電気穿孔に必要な細胞量はごくわずかです。
4.平均80%と非常に高い生存率。